AD Science Inc.

マニピュレーター

Kleindiek Nanotechnik社(クラインディークナノテクニク)

 マニピュレーター「MM3シリーズ」は、一つ一つが独立しており、SEMやFIBといった真空装置、光学顕微鏡などと組み合わせて使います。 装置本体が非常にコンパクトで、あらゆる汎用SEMに取付が可能です。取付の際にSEMの改造は必要ありません。広い動作範囲と非常に細かい 動作分解能(サブナノ)を併せ持ち、観察倍率に合わせて動作スピード(分解能)を切り替えながら操作することで、低倍率~高倍率での使用が 可能です。SEMやFIBでライブ観察しながら自在にマニピュレーターを制御できます。
 オプションのPlug-in toolsと組み合わせることで、様々な機能を追加することも可能です。さらにAdd-onとも組み合わせることでさらなる機能追加が 可能となります。
 用途に合わせて、以下の製品があります。

  • MM3A-EM(電子顕微鏡用)
  • MM3A-LMP(光学顕微鏡用)
  • MM3A-LS(生命科学用)
  • MM3E-EM(電子顕微鏡用)

主な特徴

MM3A-EM
  • 小型
  • フレキシブルな取付
  • 多彩なオプション
  • エンコーダー無
MM3A-LMP
  • 小型
  • マグネット着脱式
  • 多彩なオプション
  • エンコーダー無
MM3A-LS
  • 小型
  • マグネット着脱式
  • パッチクランプ用途
  • エンコーダー無
MM3E-EM
  • 小型
  • フレキシブルな取付
  • 多彩なオプション
  • エンコーダー付

装置概要

 非常に小型なため、取付けるSEMやアプリケーション、サンプルのサイズや形状に応じて、フレキシブルな取付けが可能です。 Plug-inツールやAdd-onツールも豊富で拡張性があります。大学や研究所など、多目的用途でのR&Dや実験に向きます。

以下のような特殊仕様があります。

  • エンコーダー付(MM3E-EM)
  • MM3A-EMをベースにエンコーダーを組み合わせたモデルです。位置フィードバック機能を追加し、 サンプルピックアップ等繰り返し作業に最適。XYZの3軸に加え、ローテーション機能を標準搭載しています。
  • UHV仕様モデル
  • 最低圧力:2×10-10 mbar
    温度:0℃~120℃
  • 低温仕様モデル
  • 温度:-196℃~120℃

サブナノ動作分解能+広い動作範囲

 ピエゾ素子を駆動原理とし、分解能0.25nmを実現します(直進軸最小動作時)。微動モード(nm動作分解能)と粗動モード(長距離移動用)を 切り替えることで、ナノスケールの超微細動作を広い領域で行えます。
MM3Aの軸定義

コンパクト設計

 シンプルで洗練されたデザインは、顕微鏡への取付けに融通性を持たせます。マニピュレータの脱着は簡単に行えるので、共有装置にも 必要な時だけ取付けて使用することが出来ます。
MM3Aの取付例

優れた安全性

フレキシブルな取付

 コンパクトな設計により、優れた安定性を持ち、耐振性能にも効果を発揮します。ドリフト性能はわずか1nm/minと抜群の保持性能があります。 電気特性評価や長時間レコーティング、マニピュレーションにおいても高い成功率を得られます。
 各社SEM / FIBに対応するため、様々なアダプタを取り揃えています。(アダプタは取付ける機種や操作性によって異なりますので、 詳細はお問合わせください。)
  • ユニバーサルマウント/ブリッジマウント/
    ルーフマウント/ドアマウント
  • 簡単操作

     ディスプレイ上のSEM画像を見ながら、コントロールボックスやジョイパッドで、感覚的なマニュアル制御が行えます。
    Joypad / NanoControler

    シンプルな構成と接続

     以下の構成からなります。
    1. マニピュレーター本体
    2. コントロールボックス
    3. 電源ボックス
    4. ジョイパッド
    5. 真空導入端子ケーブル/コネクタ
    6. 分岐ボックス(MM3Aが2台以上のとき)
    7. 簡易ソフトウエア
    MM3A構成品

    MM3A先端部

     先端にφ2mm深さ5mmの穴があり、プローブ針保持したチップホルダーを差込ます。標準で先端R100mmのサンプルプローブ(5本)が 付属します。ホルダーを変えることで、ガラスピペットや自作ツールなどを保持することも可能です(3g 程度まで)。
    また用途に応じて様々なプラグインツールを追加出来ます。
    MM3A先端部

    プロービング機能

     MM3A-EMはプローバーとしての機能を併せ持ちます。スムーズな動作、サブナノ分解能により、ナノデバイスやナノチューブなどの 微小サンプルに直接プローブを接触させます。また、低ドリフト性能は測定の成功率を高めます。
    プローブ先端
    IV曲線

    動作原理

     マイクロマニピュレーターの動作原理は、圧電モーターであるNanoMotor®に基づいています。このNanoMotorは一般的な 実験室環境で動作するため、特別に空調された作業環境は不要です。
     NanoMotorはステーター(圧電結晶)とスライダーで構成されています。スライダーはステーターに接触しており、摩擦によって保持されています。 ステーターに電圧を加えると伸縮し、その動きをフ微動モードと粗動モードの二つの方法で動きを制御します。

    微動モード(ファインモード)

    ファインモードは非常に細かい作業を行うために、マニピュレーターを極めて微小なステップで制御する際に使用します。-80 Vから+80 Vの範囲の 電圧を用いて、ステーターの変位によりマニピュレーターを動かします。
    動作範囲は以下の通りです。
    • 直進軸(前後:in/out)
    • 合計ファインレンジ:約1 μm / 1ステップ:約0.02 nm
    • 回転軸(上下・左右)
    • 合計ファインレンジ:約20 μm / 1ステップ:約0.3 nm

    粗動モード(コースモード)

     コースモードでは、マニピュレーターの動きを進めるためにモーメント(慣性)を利用します。ステーターとスライダー間の摩擦クラッチによって 可能になります。このクラッチの摩擦力を超えると、両者は独立して動くため、ステーターを損傷させることなく、手動でマニピュレーターを動かすことも 可能です。
    ラチェット動作の考え方は以下の通りです。
    1. スライダーを摩擦限界以下の力で希望する移動方向に加速する
    2. その直後に、ステーターを非常に早く逆方向に変位させる
    3. スライダーは摩擦限界を超えるため追従できず、その場にとどまる
    4. これによりステーターは再び希望方向に変位を開始できる
    この動作を繰り返すことで、任意の方向に無限の移動が可能になります。

    製品動画

    MM3A-EM - SEM/FIB用マイクロマニピュレーター
    ルーフマウントMM3A-EMのパーキングポジション

    アプリケーション

    準備中です。